ペルシャ絨毯の歴史について

ペルシャ絨毯の歴史は古く、3000年から4000年前と考えられています。しかし、確実にペルシャ絨毯と言える物で現存している最古の物は16世紀にイラン北部で織られた物と言われています。この中で最も傑作がロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵のアルデビル絨毯です。これは縦が1152cm、横が534cmと巨大で、かつ上等のウールと絹を使いデザインも素晴らしい名品です。イスラム暦の946年、即ち西暦1569年にカシャーンで製作が始まったと記されていることから確実な年代が分かる最古の絨毯です。アルデビル絨毯ができた16世紀頃には当時のサファヴィー朝の保護の元で絨毯産業が発達し、工房が多く建設されました。そこでは金糸が入った絹を使った豪華な絨毯が作られ、外国の王侯貴族への贈答品となりました。デザインも従来の素朴な物から優美な宮廷風へと変化しました。18世紀にサファヴィー朝が滅びると一旦衰えますが、1860年代から復興しイランの主要都市で絨毯作りが盛んになります。都市部では大勢の職人を雇って作る大規模生産も始まりましたが、一方で郊外で作られる素朴な絨毯もヨーロッパで注目され人気が上がりました。その後も市場の変化や政権の交代等様々な事態を抜けて、今でもイランの代表的な工芸品になっています。

ペルシャ絨毯を見分ける目

多くの種類がある絨毯の中でもよい物を見分ける目を養うためには実際にペルシャ絨毯を取り扱っているショップに行って、できる限り多くの絨毯を見る事がポイントになります。色々な絨毯を見てい行くと段々質の良い物や良くない物を判別できるようになっていきます。ペルシャ絨毯を見極めるポイントは、ひとつひとつ手作業で糸を結んでいく事によってつくっていく事から、結び目が多い絨毯ほど完成まで時間が掛かっているのでそれだけ高額になるといわれています。ところが、注意が必要なのが意図的に織り目を少なく仕上げていて図案をシンプル化にしている製品もあり、結び目が少なくても素晴らし物もあります。また、ショップでは絨毯の裏側をチェックしている人が良くいますが、よいペルシャ絨毯は裏側にポイントがあるといわれていて、自然の染料で染めていて、丁寧に緻密に織られている絨毯ほど表と遜色がなく、裏側もきれいになっています。

サイズによって活用方法が違うペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯はペルシャの歴史や思想から発展した文化で、敷物として床に敷くだけでなく、タペストリーとして壁に飾ったり、テーブルクロスとしても使われていますが、芸術性が高く、時間も労力も掛かる大変貴重な芸術工芸品です。サイズや形状によって絨毯は呼び名があり、正方形がスクエア、円形はラウンド、楕円形はオーバルと呼ばれていて、ペルシャ絨毯はほとんど長方形で正方形はあまり作られていなく、数は少ないですが、円形や楕円形生産はされていて、ミニサイズは座布団にちょうどよく、ボシティ、ザロチャクラ、ザロニムは玄関マットとして活用している人が多いです。ドザール、バルデ、キャレギ、ガリはリビングマットとして、細長いケナレは廊下に利用される事が多いです。建物のエントランスや大きいタイプはホールなどに豪華さをあらわす敷物として利用され、円形はテーブルの下や部屋のアクセントとして、小さなものは花器などの敷物として利用されている事が多いです。